ごま栽培

ごまの基礎知識


私たちの食生活にかかせない身近な「ごま」、意外と知らないことたくさんあります。

 

★ごまの種類

ごまの種類は大きく分けて3種類に分けられます。

ごまの種子の外皮の色で区分、もっとも一般的な白色の「白ゴマ」、黒色の「黒ゴマ」、褐色に帯びた金色の「金ゴマ」の3種類です。

ごまの種類は細かく分けると世界にはおよそ3000種のゴマがあると言われています。
栽培されている割合で一番多いのは「白ごま」、アジアでは「黒ごま」も多く、3種類の中で最も希少性が高いのが「金ごま」です。



★ごまの種類と特徴

白・黒・金とごまの色が違うと見た目の印象は大きく違います。しかし、含まれる栄養素や成分に大きく違いはありません。しいていえば、黒ごまは、白ごまや金ごまに比べて脂質がやや少ないものが多いようです。違いは、味や香りです。


それぞれのごまの特徴をご説明します。

1.白ごまの特徴

 真っ白ではなく薄いベージュ色
 味は甘みがあります
 香りは強くはないが香ばしい
 主な用途として、料理全般に用いられ、加工食品の原料にも使われます。


2.黒ごまの特徴

 芳香成分が多く、香りは強い
 脂質の量は少なめ、油の原料にはあまりむかないが、種皮の割合が高いのでカルシウム、マンガンが多く含まれています。
 主な用途として料理に用いられるほか、ごま塩やせんべい、菓子類などにも使われます。


3.金ごまの特徴

 希少価値があり、脂質が多く、香りも高い。味も良いため人気もありますが高価です。主な用途として料理に用いられるほか、最近はごま油の原料としても使われます。




★ごまの歴史

紀元前4000年頃エジプトで、紀元前3000年頃中国で栽培されていたということを示す史料が発見されています。

紀元前4000年以上前からあったことになります。発祥のサバンナ地帯から世界に広がっていきました。

遺跡の研究の結果、日本には紀元前1200年頃にごまがあったことが明らかになっています。


ごまの発祥の地
 アフリカのサバンナ地帯で生まれた野生の植物で、紀元前4000年以前と言われています。アフリカ大陸の赤道より少し北に位置し、熱帯雨林と砂漠に挟まれ、雨季と乾季がはっきりしており、乾季には砂漠並みに乾燥する気候が特徴で、ごまが乾燥に強い植物のゆえんです。

サバンナ地帯は現在の国ですと、エチオピア、スーダン、ニジェール、ナイジェリア。これらの国は現在でもごまの生産大国が多いです。



★日本のごま

ごまというと和というイメージがありますが、実は外国、それも熱帯が故郷だなんて驚かされます。

では、現在日本国内で流通している「ごま」の産地はというと

99.9%が輸入品です。

わずか0.1%が日本国内でつくられたものになります。

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